吉川史料館・館長日記
吉川史料館・館長の藤重豊が日頃思うことや歴史などについて書きます。
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岩国吉川会の広島県北広島町(大朝)への旅に参加

 
 岩国吉川会の1泊2日(10月19日~20日20日)の旅行に参加した。行き先は吉川氏の本拠地があった広島県北広島町大朝であった。一行は18名であった。
 岩国吉川会というのは、平成23年3月26日に「吉川氏の歴史的人物や藩政時代の治世を顕彰し、更に伝統と誇りある地方の文化を高め親睦を図ることを目的とする。」として発足したもので、入会金を払えばだれでも入会できます。
 その後、各地にある吉川会、すなわち駿河吉川会、石見吉川会、鳥取吉川会、岩国吉川会、安芸吉川会の5つが、交流会を何年か毎に開催しようということになった。駿河(静岡県清水)での開催に続いて、第2回が安芸吉川会引き受けで今回おこなわれた。                                        ちょうど吉川氏が駿河から安芸国大朝庄に本拠を移して、700年にあたり、龍山神社での祭典と、第6回吉川戦国まつりにも参加した。わたしはこれまで、すでに数回以上この地をおとずれているが、今回新たに得た知見を以下にメモしておく。 

1 今回は、現地のボランテイア・ガイドさんが町内各地の吉川関係遺跡を案内してくださった。マイクロバスで周 りながら町内の景観のイメ ージがかなり頭に入ったことは収穫であった。すなわち小倉山城跡、日の山城跡、元 春館跡の空間的位置である。

2 龍山神社の拝殿軒下の家紋が巴(ともえ)であったこと。これで戦国時代までの家紋がこれであったことを確認 できたこと。また手水鉢(石段をのぼって右手にあった。)大きな一枚岩を刳り抜いたものである。側面を見ると 大正元年に献納されたことがわかるが、これに付いている家紋がやはり巴であった。

【龍山神社の拝殿】
DSCF0750_R.jpg
「画像をクリックすると拡大」

【手水鉢】
DSCF0752.jpg
「画像をクリックすると拡大」

3 古保利薬師(元古保利山福光寺といったが、すでに廃寺となり、いま収蔵庫あり。)を訪れたこと。収蔵庫の内 部に、国指定の本尊薬師如来坐像をはじめとして、四天王立像など12体を拝観した。平安期の仏像群である。当 時安芸の国の国造の一族であった凡(おおし)氏の氏寺だったという。吉川氏入封以前の安芸国山県郡の歴史はど のくらい明らかになっているのであろうか。

4 記念講演で、広島大学名誉教授 岸田裕之氏の講演「吉川元春の人物像」があった。これは勉強になった。教授 は、一貫して戦国時代の毛利氏の研究をされた。退官までに、『大名領国の構成的展開』(1983年) 『大名 領国の経済構造』(2001年)『大名領国の政治と意識』(2011年)を著しておられる。 
 
5 旅の最後に、八幡高原の湿原地域を訪れたが、私にとっては一番興味をもっていたところである。ガイドさんの 案内で1時間ばかり湿原を散策した。                                    広島県は太田川の浄化と清流の維持に関しては大いに力を入れている。三次の近くには川に関する歴史民俗資料 館があるし、今回ここに「高原の自然館」があるのを知って驚いた。ここで『写真と文で大田川を覗く 太田川水 族館』 内藤順一(2009年11月22日発行)を購入した。
  私は、錦帯橋の世界遺産の指定運動が、錦帯橋の単体に特化して行われていることに批判的見解を持っている。 空間的にもっと広く景観を含めて保存の基本構想を立案すべきである。観光客のうちには、錦帯橋の上から橋下の 流れををみて、その清流を賞める人もいるというが、子どもの頃からこの川で遊んだ私に言わせれば、錦川の汚染 は目を覆うばかりである。いまや鵜飼は田んぼの中でおこなっているようなものである。錦川の動植物、および民 俗の研究が盛んになるのを祈るばかりである。

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